大地に描かれたナスカの地上絵
制作方法や目的は未だ謎の巨大な地上絵
ペルーの中南部に広がる乾燥した平原地帯の大地に、ナスカの地上絵はある。700以上の幾何学模様と、ハチドリやコンドルなど、約70の動植物の絵が描かれている。大きさは約10~300mと大小さまざまであるが、それらの全体像を正確に把握するためには、かなり高い位置から見なければならないが、周辺は高台一つない平原である。
地上絵の多くは、紀元前2~後7世紀にナスカ文化の人々が描いたと考えられている。ただ、この巨大で精巧な図を描くためには、高度な測量技術と数学的な知識が必要とされるが、その制作方法や目的は謎となっている。現在では農耕や水に関わる儀礼に使われていたという考え方が有力である。
遺産データ
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- 登録名
- ナスカとフマナ平原の地上絵
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- 種別
- 文化遺産
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- 登録年
- 1994年
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- 国名
- ペルー
アクセス
成田から空路でリマへ。リマから長距離バスでナスカへ行き(約6時間)、ナスカで遊覧飛行にのる方法と、リマからナスカ遊覧飛行にのる方法が一般的。